ハンバーガー大学
10月10日の日経MJに載っていた記事です。
「東京マラソン2012」のボランティアを支援するという内容です。
①ボランティアのリーダーにマック独自の教育ノウハウの研修の場を無償で提供②10,000人の全ボランティアにマックと「チームスマイル」のロゴが入ったユニフォームを着用してもらう ③ボランティアのリーダー530人を対象にマックの教育機関の「ハンバーガー大学」の講師が研修を施す。
この記事を読んで思い出しました。私がマックに入社して、「ハンバーガー大学」で受けた講義を。「ハンバーガー大学」は店長候補で入社後3か月程度たった人と、本社に入社した全員が受けなければならない研修でした(これは私が入社したころの話で現在は内容が随分変化していると思います)
たしか10日間くらいの講義で、中心は何と言っても店舗運営が中心で、お店で使用されている機械などの説明や、商品知識の項目が多くありました。随分以前のことで、内容はあまり覚えていないのですが、強烈に印象に残っていることが2つあります。
一つは講義をしてくださる講師の方々が、自分の会社を物凄く愛している気持ちが伝わってくることでした。講義は熱く熱をおび、その思いが機械のことを説明していても伝わって来るほどでした。私は講師の方々を見て、私もこうやって会社を愛せなければ営業は出来ないと感じたものです。言い換えればマクドナルド教の様なものでしょうか。自分もハンバーガーを好きになり、自社の安全性を理解し、会社の素晴らしさを熱く語れる。でも会社もその期待に見事にこたえてくれるものでした。(私は、店舗開発の女性営業として採用。マックで初めての女性営業職でした)
二つ目は、その中の講義で「お客様の心理学」というものが強烈に印象に残っています。
今では普通のことですが、常にお客様の立場に立ったサービスを提供する、○○をしたときに、お客様はどう感じるか、どうしたら満足していただけるかなどという内容だったと思います。お客様の立場にたったサービス、若く、社会経験の無いその頃の私にとっては、目からうろこの強烈な講義でした。
私が自分で会社を始めた時、この二つのことがどれほど役に立ったでしょう。時間がたって、内容ははっきり覚えていなくても、講師の先生達の強烈な個性、愛社精神。お客様の心理学を踏まえた基本理念を自分なりに確立していきました。
今でも講師の先生の熱い思いを思い出します。